インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
「そのオムライス、そんなに美味い?」
「はぁ?こんなの普通のオムライスだよ。やっぱりオムライスはキヨが作ったのが一番だわ。尚史もつまんないこと言ってないでさっさと食べて。チャチャッと買い物済ませて早く帰ろう」
「ああ……うん……」
気まずさをはらんだまま食事を終え、買い忘れていた調理器具や食料品などを事務的に買いそろえて新居に戻った。
私は帰るなりキッチンに直行して、買ってきた食料品を冷蔵庫にしまい、調理器具を黙ったまま洗って、調理台の引き出しや食器棚に片付ける。
尚史は調理器具以外のものを部屋に運びながら、チラチラと私の様子を窺っている。
言いたいことがあるなら言えばいいのに、そんなにビクビクされたらこっちの方が気分が悪い。
片付けを終えた私は冷蔵庫を開けて、アルコール度数の高い缶チューハイをグビグビと煽った。
缶チューハイは買ってきたばかりで、まだ全然冷えていない。
尚史は不機嫌な私の態度にオロオロしている。
「モモ……?」
「言いたいことがあるなら言えばいいじゃん!私は本当に尚史を責める気なんてなかったのに、なんで尚史が被害者ヅラしてるの?むしろ被害者は私でしょ?その私が尚史に気を遣わなきゃいけないなんて、おかしいとは思わない?!」
「はぁ?こんなの普通のオムライスだよ。やっぱりオムライスはキヨが作ったのが一番だわ。尚史もつまんないこと言ってないでさっさと食べて。チャチャッと買い物済ませて早く帰ろう」
「ああ……うん……」
気まずさをはらんだまま食事を終え、買い忘れていた調理器具や食料品などを事務的に買いそろえて新居に戻った。
私は帰るなりキッチンに直行して、買ってきた食料品を冷蔵庫にしまい、調理器具を黙ったまま洗って、調理台の引き出しや食器棚に片付ける。
尚史は調理器具以外のものを部屋に運びながら、チラチラと私の様子を窺っている。
言いたいことがあるなら言えばいいのに、そんなにビクビクされたらこっちの方が気分が悪い。
片付けを終えた私は冷蔵庫を開けて、アルコール度数の高い缶チューハイをグビグビと煽った。
缶チューハイは買ってきたばかりで、まだ全然冷えていない。
尚史は不機嫌な私の態度にオロオロしている。
「モモ……?」
「言いたいことがあるなら言えばいいじゃん!私は本当に尚史を責める気なんてなかったのに、なんで尚史が被害者ヅラしてるの?むしろ被害者は私でしょ?その私が尚史に気を遣わなきゃいけないなんて、おかしいとは思わない?!」