インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
『ありがとう』の代わりに、涙と一緒に卑屈な言葉がこぼれ落ちた。
尚史は悲しそうに顔を歪めて、ベッドの上で拳を握りしめた。
「モモがいなくなるなんてイヤだ……。俺はずっとモモと一緒にいたいよ。モモが俺をキライになって俺と一緒にいるのがイヤだって言っても、俺はモモが好きだから」
「だったらちゃんと話してよ……。私がいくら気にしないようにしようと思ってても、尚史が気にして落ち込んでたら、私まで気になって悪い方にばっかり考えてどうしようもないの。私と夫婦としてずっと一緒にいたいなら、隠し通せない隠し事はしないで」
私の本音を聞いた尚史は、黙ったまま少し考えるそぶりを見せたあと、静かにうなずいた。
「わかった。でもその前に……カレー、食べてくれる?味にはあんまり自信ないけど……モモのために作ったんだ。食べてくれると嬉しい」
「うん……」
二人でキッチンに行って食事の用意をすることにした。
食器棚からお皿を取り出し、御飯をよそうために炊飯器を開けると、磨いだお米が水に浸されていた。
「あれ……?御飯、炊けてない……」
「えっ?!」
尚史はあわてて炊飯器の中を覗き込み、呆然としている。
どうやらスイッチを入れ忘れていたらしい。
尚史は悲しそうに顔を歪めて、ベッドの上で拳を握りしめた。
「モモがいなくなるなんてイヤだ……。俺はずっとモモと一緒にいたいよ。モモが俺をキライになって俺と一緒にいるのがイヤだって言っても、俺はモモが好きだから」
「だったらちゃんと話してよ……。私がいくら気にしないようにしようと思ってても、尚史が気にして落ち込んでたら、私まで気になって悪い方にばっかり考えてどうしようもないの。私と夫婦としてずっと一緒にいたいなら、隠し通せない隠し事はしないで」
私の本音を聞いた尚史は、黙ったまま少し考えるそぶりを見せたあと、静かにうなずいた。
「わかった。でもその前に……カレー、食べてくれる?味にはあんまり自信ないけど……モモのために作ったんだ。食べてくれると嬉しい」
「うん……」
二人でキッチンに行って食事の用意をすることにした。
食器棚からお皿を取り出し、御飯をよそうために炊飯器を開けると、磨いだお米が水に浸されていた。
「あれ……?御飯、炊けてない……」
「えっ?!」
尚史はあわてて炊飯器の中を覗き込み、呆然としている。
どうやらスイッチを入れ忘れていたらしい。