インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
尚史は気まずそうに、うつむき加減で話を続ける。
「そのときは夢の中でもモモが俺を受け入れてくれたことが嬉しくて、もう死んでもいいって思ったんだけど……目が覚めたら隣にいたのはモモじゃなくて、裸の水野だった。何が起こったのかわからなくて、頭が真っ白になって……。ことの成り行きを水野から聞いて、俺は酔って取り返しのつかないことをしてしまったんだって思って、死にたくなった」
そんなにショックだったのに、なぜ『一度きりの過ち』ではなく何度も体を重ねてしまったのか?
私は尚史の言葉に首をかしげた。
「でもそれきりじゃなかったんでしょ?」
「うん……。じつはそこからがちょっと面倒なことになって……」
お互いが『初めての経験』の相手になった翌朝、水野さんからことの成り行きを聞いた尚史は、必死で水野さんに謝り、殴られるのを覚悟した上で『なかったことにして欲しい』と懇願したそうだ。
そのとき水野さんはただ悲しそうな顔をして、最後まで尚史の頼みには返事をしなかったけれど、『せっかく仲良くなれたのに、これが原因で縁を切るとか言わないで今まで通りでいてね、寂しいから』と言ったらしい。
「そのときは夢の中でもモモが俺を受け入れてくれたことが嬉しくて、もう死んでもいいって思ったんだけど……目が覚めたら隣にいたのはモモじゃなくて、裸の水野だった。何が起こったのかわからなくて、頭が真っ白になって……。ことの成り行きを水野から聞いて、俺は酔って取り返しのつかないことをしてしまったんだって思って、死にたくなった」
そんなにショックだったのに、なぜ『一度きりの過ち』ではなく何度も体を重ねてしまったのか?
私は尚史の言葉に首をかしげた。
「でもそれきりじゃなかったんでしょ?」
「うん……。じつはそこからがちょっと面倒なことになって……」
お互いが『初めての経験』の相手になった翌朝、水野さんからことの成り行きを聞いた尚史は、必死で水野さんに謝り、殴られるのを覚悟した上で『なかったことにして欲しい』と懇願したそうだ。
そのとき水野さんはただ悲しそうな顔をして、最後まで尚史の頼みには返事をしなかったけれど、『せっかく仲良くなれたのに、これが原因で縁を切るとか言わないで今まで通りでいてね、寂しいから』と言ったらしい。