インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
水野さんは自分が『モモの身代わり』になる代わりに、自分も好きな人とはどうしたって結ばれることはないから、お互いが好きな人の身代りになり傷を舐め合えば、少しは心の痛みも和らぐんじゃないかと言って、尚史に『身代りの関係』を提案したらしい。
尚史は最初こそ躊躇したものの、水野さんの『モモさんだって彼氏としてる』と言う言葉は相当堪えたようで、やり場のない想いと欲求を満たすために、水野さんと互いの体を求め合うようになった。
水野さんとセックスをするときはいつも、水野さんの顔が見えない体位でするか、お酒を飲んで眼鏡を外し、視界をぼやけさせ、水野さんを私だと言い聞かせて抱いたのだと尚史は言った。
そんな関係がしばらく続いたけれど、『モモの身代わり』の水野さんと体を重ねるごとに心の中では罪悪感と虚無感が膨れ上がり、私と会ってもまっすぐに目を見られないようになって、もうこんな無意味なことはやめようと思ったそうだ。
「モモに彼氏がいたって、やっぱり俺はモモが好きで好きでどうしようもなくて、モモがうちに遊びに来て部屋で二人きりでゲームとかしてると、このまま押し倒して無理やり俺のものにしちゃおうかなとか考えたりして……。だけどやっぱりできなかったんだ、俺はモモに嫌われるのが一番怖かったから。でも水野とあんなことしてるって知られるのも死ぬほど怖かった。だから水野に、もうやめようって言った。けど……やめさせてもらえなかった」
尚史は最初こそ躊躇したものの、水野さんの『モモさんだって彼氏としてる』と言う言葉は相当堪えたようで、やり場のない想いと欲求を満たすために、水野さんと互いの体を求め合うようになった。
水野さんとセックスをするときはいつも、水野さんの顔が見えない体位でするか、お酒を飲んで眼鏡を外し、視界をぼやけさせ、水野さんを私だと言い聞かせて抱いたのだと尚史は言った。
そんな関係がしばらく続いたけれど、『モモの身代わり』の水野さんと体を重ねるごとに心の中では罪悪感と虚無感が膨れ上がり、私と会ってもまっすぐに目を見られないようになって、もうこんな無意味なことはやめようと思ったそうだ。
「モモに彼氏がいたって、やっぱり俺はモモが好きで好きでどうしようもなくて、モモがうちに遊びに来て部屋で二人きりでゲームとかしてると、このまま押し倒して無理やり俺のものにしちゃおうかなとか考えたりして……。だけどやっぱりできなかったんだ、俺はモモに嫌われるのが一番怖かったから。でも水野とあんなことしてるって知られるのも死ぬほど怖かった。だから水野に、もうやめようって言った。けど……やめさせてもらえなかった」