インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
「なんで?」
「最初のときに、動画撮られてたから」
「えっ?!」
尚史が『こんなこともうやめよう』と言うと、水野さんは泣きながらイヤだと言ったそうだ。
本当は高校に入学したときからずっと尚史のことが好きだったと言って、スマホに録画していた動画を尚史に見せ、『これ、大好きなモモさんに見せてもいい?』と聞いたらしい。
元々は水野さんが寝起きドッキリのようなイタズラのつもりで録画していたそうだけど、尚史が水野さんを私と勘違いして押し倒し、その拍子にスマホが水野さんの手から離れて床に転がり、途中からは尚史が私の名前を呼びながら水野さんを抱く生々しい音声だけが録れていたと言う。
「『私との関係をやめるなら、モモさんにこれを見せて今までのこと全部話す』って言われた。『私、ヒサの大好きなモモさんの顔も家も学校も知ってるんだからね、何するかわからないよ』って」
「えっ……それって脅迫だよね……?」
「そうだと思う。動画見せられてモモに嫌われるのも怖かったけど、それよりモモに何かあったらって思ったらもっと怖くて、下手に逆らえなくて……結局は大学卒業するまでは水野の言いなりになるしかなかった」
「最初のときに、動画撮られてたから」
「えっ?!」
尚史が『こんなこともうやめよう』と言うと、水野さんは泣きながらイヤだと言ったそうだ。
本当は高校に入学したときからずっと尚史のことが好きだったと言って、スマホに録画していた動画を尚史に見せ、『これ、大好きなモモさんに見せてもいい?』と聞いたらしい。
元々は水野さんが寝起きドッキリのようなイタズラのつもりで録画していたそうだけど、尚史が水野さんを私と勘違いして押し倒し、その拍子にスマホが水野さんの手から離れて床に転がり、途中からは尚史が私の名前を呼びながら水野さんを抱く生々しい音声だけが録れていたと言う。
「『私との関係をやめるなら、モモさんにこれを見せて今までのこと全部話す』って言われた。『私、ヒサの大好きなモモさんの顔も家も学校も知ってるんだからね、何するかわからないよ』って」
「えっ……それって脅迫だよね……?」
「そうだと思う。動画見せられてモモに嫌われるのも怖かったけど、それよりモモに何かあったらって思ったらもっと怖くて、下手に逆らえなくて……結局は大学卒業するまでは水野の言いなりになるしかなかった」