インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
「……何それ?」

「どうする?って急に言われても……」

「ちょっとよくわからないんですけど……」

3人は料理を口に運ぶ手を止めてポカンとしている。

そりゃそうか。

わけがわからなくて当然だし、唐突にこんなことを聞かれても返答に困るに決まっている。

「ごめん、なんでもない。今の忘れて」

私がそう言うと、佐和ちゃんが訝しげな目で私を見た。

「もしかしてモモちゃん……それ、尚史さんのこと?」

たいていの場合、こういうことに真っ先に気付くのはみっちゃんなのに、今回はなぜか佐和ちゃんが異様に反応している。

佐和ちゃんにつられたのか、みっちゃんとアキちゃんも同じような目で私を見る。

「モモ、ホントにそんなことがあったの?」

「あー……コロッケ美味しいなあ……。このコーンのプチプチ感がクセになるよね……」

「そうなんですか?私はコーン苦手だから、モモさんにあげます」

アキちゃんは私のお皿にコーンのコロッケを乗せながら、追及するぞと目で語っている。

こうなると正直に話すまで問い詰められるのは目に見えている。

しまったな、余計なことを言うんじゃなかった。

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