インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
「あー……俺の性欲はモモ限定で500%だから」

尚史よ、それはウィットに富んだジョークなのか?

それとも本気で言っているのか?

性欲500%ってなんだ?!

普通の尚史5人分ってことか?

そもそも普通の尚史の性欲はいかほど?!

私は尚史の言葉にうろたえ、おにぎりもまだ食べ掛けなのに野菜サンドの封を開けて急いで口に運び、シャキシャキのレタスを咀嚼しながら心の中で尚史にツッコミを入れ続ける。

答えの返ってこない一人ツッコミで、尚史との結婚生活で私の身はもつのだろうかとか、私だけではさばききれない尚史の性欲はどう処理すればいいのかという新たな不安が生まれた。

尚史は爆弾おにぎりの最後の一口を口に放り込んで、モグモグと噛みしめながら私の頭をポンポンと優しく叩く。

「モモ、どうした?顔色悪いぞ」

「性欲魔人尚史のせいだ……」

「んー……そっか、ごめん。がっついて悪かった。もうがっつかないから、まだ時間あるならもう少し充電させてくれる?」

「TL展開にならないならいいけど……」

「なんないよ。俺もあれ以上するとヤバイし、まだ仕事残ってるし」

尚史は笑いながらそう言って、私の肩に軽く頭を乗せて手を握った。

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