インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
私は尚史のそばに駆け寄り、そのまま思いきり尚史に抱きついた。

「おかえり。お疲れ様」

「ただいま」

伸び上がってキスをすると、尚史は私を抱きしめて優しく頭を撫でた。

「仕事、ちゃんと終わった?」

「思ったより手こずったけど、なんとかな」

「もう朝だし、あんまり休む時間ないけど……体は大丈夫?」

「俺を誰だと思ってんだよ。一晩くらい徹夜したってどうってことない。鍛え方が違うからな」

そうか……引っ越してからは何かと忙しくてゲームをする暇もなかったけれど、尚史は泣く子も黙る鬼ゲーマーなんだった。

ゲームをして完徹なんていうことはしょっちゅうだったようだし、尚史にとっては徹夜なんてたいしたことでもなさそうだ。

「良かった。これでも心配したんだからね」

「もしかして……モモ、寝てないのか?」

「うん……なんか落ち着かなくて眠れなかった。でも私も平気だから」

私だって朝方まで漫画を読んでいたことなんてざらにあったし、一晩くらいの徹夜はたいしたことではない。

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