インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
尚史があわててそれを止めようとしたけれど時すでに遅し、鉄板の上で熱々に焼けたハンバーグは私の口の中だ。
私はあまりの熱さに悶絶してしまう。
尚史は自分のコーラの中の氷をスプーンで取り出し、呆れた顔をして私の口の前に突き出した。
「ほら、口開けろ」
私はこの熱さをなんとか和らげようと、親鳥から餌を与えられる雛鳥のように素直に口を開いて、尚史に氷を入れてもらう。
そのおかげで熱さからは解放されたけれど、思いきり火傷した舌と上顎が痛い。
「何これ、めちゃくちゃ熱い!」
「鉄板でジュージュー言って焼けてんの、いきなり口に入れたら熱いのは当たり前だろ」
「……おっしゃる通りで」
口の中で氷が溶けきってようやく私は気付いた。
さっきはあまりの熱さにあわてて気付かなかったけれど、謀らずも私は尚史に『あーん♡』というやつをしてもらったのか……?
改めてそう考えると、照れくさいのを通り越してものすごく恥ずかしい気がして、またあの背中がむず痒いようなお腹の奥がくすぐったいような不思議な感覚を覚えた。
「ねぇ、今のって……」
「ん?氷だけど」
「ああ……うん、それはわかってるけど……」
私はあまりの熱さに悶絶してしまう。
尚史は自分のコーラの中の氷をスプーンで取り出し、呆れた顔をして私の口の前に突き出した。
「ほら、口開けろ」
私はこの熱さをなんとか和らげようと、親鳥から餌を与えられる雛鳥のように素直に口を開いて、尚史に氷を入れてもらう。
そのおかげで熱さからは解放されたけれど、思いきり火傷した舌と上顎が痛い。
「何これ、めちゃくちゃ熱い!」
「鉄板でジュージュー言って焼けてんの、いきなり口に入れたら熱いのは当たり前だろ」
「……おっしゃる通りで」
口の中で氷が溶けきってようやく私は気付いた。
さっきはあまりの熱さにあわてて気付かなかったけれど、謀らずも私は尚史に『あーん♡』というやつをしてもらったのか……?
改めてそう考えると、照れくさいのを通り越してものすごく恥ずかしい気がして、またあの背中がむず痒いようなお腹の奥がくすぐったいような不思議な感覚を覚えた。
「ねぇ、今のって……」
「ん?氷だけど」
「ああ……うん、それはわかってるけど……」