インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
私が普段は着やすさ重視のラクな服装をしていることを尚史は知っているから、デートに着て行く服なんて持っていないことや、それに私が気付いていないことを心配していたのだろう。

そんなことを尚史に指摘されるとは思わなかったけど、尚史もやっぱりデートのときの女の子の服装が気になったりするんだろうか。

気になるのだとしたら、私は明日何を着ていけば良いのか。

「あのさ……私、明日は何着て行けばいい?」

私が尋ねると、尚史は不思議そうに首をかしげた。

「何って……洋服?」

「洋服って!私が聞きたいのは、尚史はデートの相手にどんな服を着て来て欲しいかってこと!誰も和服とかパジャマで行こうなんて思ってないよ!」

「あー……そういうことなら俺は別になんでも。こだわりとかないし、相手モモだし」

それは私には何も期待してないとか、いまさら私がどれだけ着飾っても興味ないとか、そういうことか?

確かに私は女子力0だけど、一緒に歩いて恥ずかしい思いさせるのは申し訳ないとか、わざわざ付き合ってもらうんだから少しはデートっぽく服装にも気を使うべきかと思ったのに。
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