インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
「ん?あー……今日はいいや」
今日はいいってなんだ?
尚史におごってもらう理由なんてないんだけど。
「……なんで?自分の分くらいは払うよ」
「なんでも。じゃあ明日コーヒーでもおごってもらおうかな」
「だからなんで?夕食代とお茶代じゃ金額が全然違うでしょ」
私が食い下がると、尚史はまた少し呆れた顔をして、大きな手で私の頭をポンポン叩いた。
「仮想だけど、今は俺がモモの彼氏だから」
「かっ、かっ、彼氏って……!」
予想の斜め上を行く甘ったるい言動に度肝を抜かれ、思わず声が上ずった。
まさか尚史の口からそんな言葉が出てくるとは!
「だけどそれだと尚史が破産するよ?」
「それくらいでするわけないだろ。要らん心配すんな」
「いやいや……やっぱダメ。私お金はなくてもその辺はちゃんとしときたいの、尚史とは対等でいたいから。食事代とかその他諸々の代金は割り勘にするってことで」
もしこれが仮想ではなく本当のカップルだったとしても、私は毎回彼氏におごられるなんて気が引ける。
おごられるのが当たり前のような妙な関係にはなりたくないし、尚史と食事をするたびに心苦しい思いはしたくない。
今日はいいってなんだ?
尚史におごってもらう理由なんてないんだけど。
「……なんで?自分の分くらいは払うよ」
「なんでも。じゃあ明日コーヒーでもおごってもらおうかな」
「だからなんで?夕食代とお茶代じゃ金額が全然違うでしょ」
私が食い下がると、尚史はまた少し呆れた顔をして、大きな手で私の頭をポンポン叩いた。
「仮想だけど、今は俺がモモの彼氏だから」
「かっ、かっ、彼氏って……!」
予想の斜め上を行く甘ったるい言動に度肝を抜かれ、思わず声が上ずった。
まさか尚史の口からそんな言葉が出てくるとは!
「だけどそれだと尚史が破産するよ?」
「それくらいでするわけないだろ。要らん心配すんな」
「いやいや……やっぱダメ。私お金はなくてもその辺はちゃんとしときたいの、尚史とは対等でいたいから。食事代とかその他諸々の代金は割り勘にするってことで」
もしこれが仮想ではなく本当のカップルだったとしても、私は毎回彼氏におごられるなんて気が引ける。
おごられるのが当たり前のような妙な関係にはなりたくないし、尚史と食事をするたびに心苦しい思いはしたくない。