雨上がりの恋
「ご苦労さまでした。」

宅急便のお兄さんを見送り、玄関に置かれた大きな箱を持ち上げようとするとかなりの重量で。

「う、重っ…」

と、思わず声が出た。

「持ってやるよ。」

その声に後ろを振り返ると、いつの間に来たのか頼人が立っていた。

頼人はそれを軽々と持ち上げ、キッチンのテーブルの上まで運んでくれた。

「ありがとう。」

「どういたしまして。ところで何が入ってんの、この箱。」

と、箱を開ける私の隣で興味津々に覗き込む頼人。
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