世界No.1の総長と一輪の花
…たぶん、この場にいるやつ全員があいつのことを恐れている。
黒木や幹部だって怯んだ顔してるし…
俺でも足が震えてしまいそうだ…
そんなら俺の気持ちを察してか、くしゃくしゃとまた乱暴に頭を撫でてくるあいつ。そのおかげで足が動いて、奏太のところまで来れた。
「奏太っ!!!」
ぺちぺちと優しく奏太の頬を叩くと、
「…そ、う……」
弱々しいけど、確かに反応があった。たくさん殴られたあとがあって、血が出ている……
…俺が雷龍の情報をコピーして持ってきても持ってこなくても…奏太はこんなふうにボコボコにされていたのか……
…許せねぇ………
「壮、奏太連れて先に倉庫から出てろ。片付けは全部俺がやるから」
あいつは口角を少し上げて、俺にそう言った。
「……わかった」
俺はぐったりする奏太を背中に乗せて、倉庫を出る。