W Love ダブルラブ~イケメン双子に翻弄されて~
その夜、具合が悪いからと梗月の誘いを断った静香は今、ベッドの上で梗月にのし掛かられ頭を抱えられ強制的に目を合わせられている。

「きょ、梗月さん…?」

「静香、君は僕に何か言わないといけないことがあるんじゃないか?」

「え?なにを…」

真剣な目で見下ろしてくる梗月に気まずくて目を泳がせる静香。
妊娠がばれた?それとも嫌がらせの件?思い当たることが多過ぎて何も言えないでいると、それを目を細くして見つめていた梗月ははあ、とため息をついて横に倒れ込んだ。

「何も言ってくれないんだね静香は。僕がこんなに心配してるのに…」

仰向けになり片手で目を覆い切なげに呟く。
まさかの泣き落としに静香は慌てた。

「あ、あの梗月さん?大丈夫です何もありませんから!」

体を起こし梗月の肩に触れるとその手をやんわり掴み引っ張られ梗月の胸の上に落ちる。
ぐっと抱き締められ梗月の心音が聞こえてきた。

「僕は、君の全てが知りたい。君を守りたいんだ…」

「・・・」

ごめんなさい梗月さん…今は自分でもなんて言っていいかわかりません…だから、もう少し待っていて…。

静香は目を瞑るとドクンドクンと規則正しい心音に誘われて眠りに落ちていった。

「静香…僕は同じ過ちを二度としない…今度は僕の手で君を守ってみせるよ」

眠りに落ちた静香の頭を優しく撫でながら梗月は誓った。

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