W Love ダブルラブ~イケメン双子に翻弄されて~
・・・・

「ああ、してないよ。あの日は静香ちゃんが気を失ったから服を脱がせただけで何もしてない」

「え?…」

今日は土曜日。
昼過ぎに家に来た涼月と奈津子に梗月は大っぴらにあの日の事を涼月に聞いた。
その答えを聞いてぽかんとする静香。

「あ、ごめん、言ってなかった?何もなかったのは身体でわかってたかな~と思ったんだけど~」

悪びれもせず謝る涼月にふつふつと怒りが込み上げる。

「ヤダ涼ちゃん、そんなことしてたの?変態…」

奈津子が白い目で涼月を睨んでいた。

「やっぱりそうだろ?絶対あの時静香は処女だと思ったんだよ」

奈津子と涼月は得意げに言う梗月に絶句。

プルプルと握った両手が震える・・・
下を向いてた静香が唸るように言った。

「涼月さん…なんでしてないのにしたなんて言ったんですか…。それに、梗月さん、なんで知ってたなら早く言わないんですか…。」

「あ~ちょっとしたイジワル?」

「あ、だって…聞いただろ?ほんとに初めて?って…静香?」

「…悩みに悩んだこの数日間を返してくださいよ~っ!!どんだけ悩んだと思ってるんですか!~~~~っっっ!」

叫び泣く静香に梗月も涼月もオロオロ。

「ご、ごめん!静香ちゃん!」

「え?ご、ごめん!静香!そんな、泣かないで。お腹の子に障るよ」

「「ええっ」」

なんとか静香を宥めようと抱きしめる梗月の言葉に、涼月と奈津子が驚いた。
まだ妊娠したことは二人に言ってない。

「あ、あの、静香さん、妊娠してるの?」

「ああ、できた頃が本郷邸に行ってた頃なもんだからちょっと悩んでたみたいで…」

奈津子の質問に泣いて答えられない静香に代わり梗月が答えた。

「うわーあのとき初めてだったの?止めるんじゃ無かったなー失敗した」

「涼ちゃん‼」

「涼!なにいってんだ!」

二人にどやされ肩を竦める涼月。

「涼月さんのバカー!もう嫌いです!」

わーっとますます泣く静香を抱き締める梗月に睨まれ、奈津子に耳を引っ張られる。

「い、いててっ!」

「涼ちゃん!無神経!デリカシー無さすぎ!鬼畜!」

同じ女として静香の気持ちがわかる奈津子が代わりに涼月を成敗する。
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