W Love ダブルラブ~イケメン双子に翻弄されて~
木曜日、
梗月には来るなと言われたけど、やっぱり気になって自宅へ行ったけどもぬけの殻で、テーブルの上には二人分の食事が用意されたままだった。
会えないことにがっかりしながらも、じゃあ会ったら何を話すかのと頭を悩ませる。
料理はせっかく作ってくれたものだから、全部冷蔵庫に仕舞ってから家を出た。
昨日は会社に車を置いて行ったから当然駐車場には車は無い。
久々の満員電車に辟易しながら会社に着くと丁度涼月に出くわした。
「涼月さん…おはようございます」
「ああ、静香ちゃんおはよう。……梗は?」
「居なかったんです。家に帰ってる様子も無くて…」
頭を振り意気消沈しながら答える。
「そっか、まあ、会社には来るだろ。俺みたいにホテルに泊まったのかもな」
はい、と小さく答え見上げると、そういえば涼月のスーツが昨日と違う。
急にホテルに泊まることになったから着替えなど持ってなかったはず。元々持って来てないけど。
「涼月さん、昨日とスーツが違いますね?」
「ああ、ホテルに言って用意してもらった。ちゃんと明日までの分買ってあるよ」
「あ、そうですか」
さすがお金持ち。
ただでさえ高級そうなスーツをパッと買っちゃうなんて、きっとYシャツとかネクタイも一揃えまとめて買ってるだろう。
なぜか付いてこようとする涼月を監査室に押し込め、足早に社長室へ向かった。
社長室の自分のデスクに荷物を置き、恐る恐る奥のドアをノックしたけど、返事が無い。
まだ来ていないんだと肩を落として中に入ったら、入ってすぐの応接セットの3人掛けソファーに誰かが寝ている姿が見えた。
梗月には来るなと言われたけど、やっぱり気になって自宅へ行ったけどもぬけの殻で、テーブルの上には二人分の食事が用意されたままだった。
会えないことにがっかりしながらも、じゃあ会ったら何を話すかのと頭を悩ませる。
料理はせっかく作ってくれたものだから、全部冷蔵庫に仕舞ってから家を出た。
昨日は会社に車を置いて行ったから当然駐車場には車は無い。
久々の満員電車に辟易しながら会社に着くと丁度涼月に出くわした。
「涼月さん…おはようございます」
「ああ、静香ちゃんおはよう。……梗は?」
「居なかったんです。家に帰ってる様子も無くて…」
頭を振り意気消沈しながら答える。
「そっか、まあ、会社には来るだろ。俺みたいにホテルに泊まったのかもな」
はい、と小さく答え見上げると、そういえば涼月のスーツが昨日と違う。
急にホテルに泊まることになったから着替えなど持ってなかったはず。元々持って来てないけど。
「涼月さん、昨日とスーツが違いますね?」
「ああ、ホテルに言って用意してもらった。ちゃんと明日までの分買ってあるよ」
「あ、そうですか」
さすがお金持ち。
ただでさえ高級そうなスーツをパッと買っちゃうなんて、きっとYシャツとかネクタイも一揃えまとめて買ってるだろう。
なぜか付いてこようとする涼月を監査室に押し込め、足早に社長室へ向かった。
社長室の自分のデスクに荷物を置き、恐る恐る奥のドアをノックしたけど、返事が無い。
まだ来ていないんだと肩を落として中に入ったら、入ってすぐの応接セットの3人掛けソファーに誰かが寝ている姿が見えた。