W Love ダブルラブ~イケメン双子に翻弄されて~
金曜日、監査最終日。
あれから普通に接していたけど、梗月はずっと考え事をしてるようで仕事以外で話しかけれるような雰囲気ではなかった。
朝いつものようにお迎えに上がった時も珍しくすでに起きていて言葉少なで朝ごはんも作る間もなく出勤した。
代わりに近くのコンビニでおにぎりを買って渡したけど、あまり目も合わせてくれなくて静香は気になって仕方がなかった。
今日、監査は滞りなく終われば夕方には引き上げることになっている。
社内を引っ掻き回してくれた涼月ともお別れ、のはずだった。
あのメールが来るまでは…。
お昼休憩が終わって午後始めにメールチェックをすると見慣れないアドレスからメールが届いていて何気に見てしまった。
「え、えっ?え~~~っ!!!」
あり得ない人からのメールに驚愕して立ち上がって叫んでいた。
「ど、どうした?静香くん!」
「何だ!どうした?」
叫び声を聞いて社長室から梗月が、廊下から前澤副社長が慌てて入ってきた。
「あ、あの、あれ、あれ…」
立ったまま怖いものでも見るようにパソコンを指指す静香に怪訝な顔の梗月と前澤副社長は、恐る恐るデスクを回りパソコンを覗き込んだ。
「こ、これは…」
「…奈津子のやつ…」
二人はパソコンを凝視して言葉に詰まっている。
「あ、あの、やっぱり本物、なんですか?」
振り返った二人は静香の顔を見てから二人して顔を見合わせた。
「梗月くん……」
「ええ、間違いありませんね」
頷き合い前澤副社長が静香に告げた。
「これは梗月くんのお祖父様、本郷総裁のメールに間違いない」
「この間のことを奈津子が言ったんだな……。さすがに反応が早いな、じい様は。」
眉間にシワを寄せて難しい顔をしている梗月。
「ど、どうすれば…あれは嘘ですって言った方が…」
「そうだな…」
「ドア開いてるけど~?静香ちゃん…ん?」
あれから普通に接していたけど、梗月はずっと考え事をしてるようで仕事以外で話しかけれるような雰囲気ではなかった。
朝いつものようにお迎えに上がった時も珍しくすでに起きていて言葉少なで朝ごはんも作る間もなく出勤した。
代わりに近くのコンビニでおにぎりを買って渡したけど、あまり目も合わせてくれなくて静香は気になって仕方がなかった。
今日、監査は滞りなく終われば夕方には引き上げることになっている。
社内を引っ掻き回してくれた涼月ともお別れ、のはずだった。
あのメールが来るまでは…。
お昼休憩が終わって午後始めにメールチェックをすると見慣れないアドレスからメールが届いていて何気に見てしまった。
「え、えっ?え~~~っ!!!」
あり得ない人からのメールに驚愕して立ち上がって叫んでいた。
「ど、どうした?静香くん!」
「何だ!どうした?」
叫び声を聞いて社長室から梗月が、廊下から前澤副社長が慌てて入ってきた。
「あ、あの、あれ、あれ…」
立ったまま怖いものでも見るようにパソコンを指指す静香に怪訝な顔の梗月と前澤副社長は、恐る恐るデスクを回りパソコンを覗き込んだ。
「こ、これは…」
「…奈津子のやつ…」
二人はパソコンを凝視して言葉に詰まっている。
「あ、あの、やっぱり本物、なんですか?」
振り返った二人は静香の顔を見てから二人して顔を見合わせた。
「梗月くん……」
「ええ、間違いありませんね」
頷き合い前澤副社長が静香に告げた。
「これは梗月くんのお祖父様、本郷総裁のメールに間違いない」
「この間のことを奈津子が言ったんだな……。さすがに反応が早いな、じい様は。」
眉間にシワを寄せて難しい顔をしている梗月。
「ど、どうすれば…あれは嘘ですって言った方が…」
「そうだな…」
「ドア開いてるけど~?静香ちゃん…ん?」