W Love ダブルラブ~イケメン双子に翻弄されて~
前澤副社長が呟いたとき、開けっ放しだったドアから涼月が顔を出した。
「涼…」
「涼月くん、丁度いいところに。大変なことになった」
「え?何ですか?」
3人が見つめるパソコンに怪訝な顔で近づき覗きこむ涼月。
そこには、
[初めてメールいたします。わたくし、本郷秋月(あきづき)と申します。涼月がお世話になっているようで、一度お目にかかりたく、恐縮ではございますが翌週の土曜日に我が本郷邸までご足労願います]
言葉は丁寧だけど、本郷グループの頂点、本郷総裁からの呼び出しメールに、私は驚愕して体が震えた。
「ああ、俺の所にも電話が来たよ、来週彼女を連れて来る様にって。相変わらず要点だけの簡潔な電話だ」
何でもないことの様に言う涼月に信じられない思いで叫んだ。
「りょ、涼月さん!嘘だって言ってください!私達付き合ってもいないのに総裁のお宅になんて行けません!」
「なんで?これから付き合えばいい。俺は静香ちゃんがいいんだ。来週は君をじい様の所に連れて行って結婚を許してもらう。これは決定事項だから」
「なっ…!」
あまりの事に言葉を失う。
私と涼月さんが結婚!?ありえない!梗月さんの事だって忘れられないのに兄弟の涼月さんとだなんて…。
それに身分が違いすぎる。総裁が許すわけがない。
「涼、静香くんの気持ちも聞かずに勝手なことを言うな」
涼月の肩を掴み険しい顔で窘める梗月。
その手を払い正面切って梗月を見据える涼月は、フッ笑った。
「梗には関係ない。これは俺と静香ちゃんの問題だ。お前は結婚する気はないんだろ?それともお前が静香ちゃんと結婚するか?」
「っ…」
「…静香ちゃんが今どこに気持ちがあったって関係ない。必ず俺を好きにさせてみせる。お前の出る幕じゃないんだよ」
「お前っ!静香くんは僕の秘書だ!関係ないわけないだろ!最近出会ったばっかりのお前に任せられるわけない!」
「やめなさい!梗月君!」
梗月が涼月の胸ぐらをつかみ、睨み合う二人を慌てて止めに入る前澤副社長。
当の本人の静香は置いてきぼりにされて複雑な気持ちだった。
なぜ、私は涼月さんと結婚することになるのか…。
「涼…」
「涼月くん、丁度いいところに。大変なことになった」
「え?何ですか?」
3人が見つめるパソコンに怪訝な顔で近づき覗きこむ涼月。
そこには、
[初めてメールいたします。わたくし、本郷秋月(あきづき)と申します。涼月がお世話になっているようで、一度お目にかかりたく、恐縮ではございますが翌週の土曜日に我が本郷邸までご足労願います]
言葉は丁寧だけど、本郷グループの頂点、本郷総裁からの呼び出しメールに、私は驚愕して体が震えた。
「ああ、俺の所にも電話が来たよ、来週彼女を連れて来る様にって。相変わらず要点だけの簡潔な電話だ」
何でもないことの様に言う涼月に信じられない思いで叫んだ。
「りょ、涼月さん!嘘だって言ってください!私達付き合ってもいないのに総裁のお宅になんて行けません!」
「なんで?これから付き合えばいい。俺は静香ちゃんがいいんだ。来週は君をじい様の所に連れて行って結婚を許してもらう。これは決定事項だから」
「なっ…!」
あまりの事に言葉を失う。
私と涼月さんが結婚!?ありえない!梗月さんの事だって忘れられないのに兄弟の涼月さんとだなんて…。
それに身分が違いすぎる。総裁が許すわけがない。
「涼、静香くんの気持ちも聞かずに勝手なことを言うな」
涼月の肩を掴み険しい顔で窘める梗月。
その手を払い正面切って梗月を見据える涼月は、フッ笑った。
「梗には関係ない。これは俺と静香ちゃんの問題だ。お前は結婚する気はないんだろ?それともお前が静香ちゃんと結婚するか?」
「っ…」
「…静香ちゃんが今どこに気持ちがあったって関係ない。必ず俺を好きにさせてみせる。お前の出る幕じゃないんだよ」
「お前っ!静香くんは僕の秘書だ!関係ないわけないだろ!最近出会ったばっかりのお前に任せられるわけない!」
「やめなさい!梗月君!」
梗月が涼月の胸ぐらをつかみ、睨み合う二人を慌てて止めに入る前澤副社長。
当の本人の静香は置いてきぼりにされて複雑な気持ちだった。
なぜ、私は涼月さんと結婚することになるのか…。