W Love ダブルラブ~イケメン双子に翻弄されて~
そして、梗月は結婚するかと聞かれたときに無言だった。
それは否定の意味が込められていると捉えられる。静香はあくまでただの秘書なのだ…。
「二人とも、もうやめてください。第一おかしいですよ…。なんで私と結婚する前提なんですか?私は一般人。大企業の御曹司である涼月さんと結婚できるわけがありません。身分が違い過ぎます。それに私は…」
自分でも驚くほど低い声が出て、睨むように二人を見ると、梗月と目が合って言葉が途切れた。
困ったように静香を見る梗月。その手が緩み涼月に手を払われた。
「何言ってるの静香ちゃん。身分なんて関係ないんだよ。俺が静香ちゃんと結婚したいの。家は関係ない」
「私の事何も知らないくせに。そんな簡単に結婚とか言わないでください!」
後ろに後ずさる静香を追いかけるように近づいてくる涼月。
「だから、これから分かり合えばいいだろ?」
「やめろ、涼!」
「わ、私を巻き込むのは止めてください!」
また揉み合いそうな二人をかわして叫ぶと静香はそのまま社長室を飛び出して行っってしまった。
「二人とも、新村さんを差し置いて口論してる場合じゃないだろう」
呆れかえった前澤副社長に項垂れる二人。
「すいません…」
「でも、俺は本気だよ」
「涼!」
また睨み合う二人。
「梗は、静香ちゃんの事好きでもなんでもないだろ?じゃあ、俺の恋路に文句言うなよ」
「なんでそうなる!?」
「じゃあ好きなのか?」
「っ・・・」
苦い顔で言葉に詰まる梗月。
痺れを切らした涼月が逆に梗月の胸ぐらを掴んだ。
「なんで、そこで答えられないんだよ!お前の本心はどこにある!?」
「やめたまえ!」
二人に割って入った前澤副社長に冷静を取り戻した二人は離れると目を背けた。
「とにかく、俺は静香ちゃんをじい様の所に連れて行く。梗、邪魔すんなよ」
そう言って涼月は出て行った。
「梗月君…。これじゃ、前の時と一緒だよ…」
額に手を当てため息を吐く前澤副社長。
「…すいません、お騒がせしました。後で静香くんには謝っておきます。業務に戻ってください。」
「梗月君…大丈夫かね」
青い顔の梗月を心配して顔を覗き込むがかわされて、「大丈夫です」と一言言って社長室に戻っていった。
「なんでまたこんなことに…」
前澤副社長は頭を振り、社長室を出た。
それは否定の意味が込められていると捉えられる。静香はあくまでただの秘書なのだ…。
「二人とも、もうやめてください。第一おかしいですよ…。なんで私と結婚する前提なんですか?私は一般人。大企業の御曹司である涼月さんと結婚できるわけがありません。身分が違い過ぎます。それに私は…」
自分でも驚くほど低い声が出て、睨むように二人を見ると、梗月と目が合って言葉が途切れた。
困ったように静香を見る梗月。その手が緩み涼月に手を払われた。
「何言ってるの静香ちゃん。身分なんて関係ないんだよ。俺が静香ちゃんと結婚したいの。家は関係ない」
「私の事何も知らないくせに。そんな簡単に結婚とか言わないでください!」
後ろに後ずさる静香を追いかけるように近づいてくる涼月。
「だから、これから分かり合えばいいだろ?」
「やめろ、涼!」
「わ、私を巻き込むのは止めてください!」
また揉み合いそうな二人をかわして叫ぶと静香はそのまま社長室を飛び出して行っってしまった。
「二人とも、新村さんを差し置いて口論してる場合じゃないだろう」
呆れかえった前澤副社長に項垂れる二人。
「すいません…」
「でも、俺は本気だよ」
「涼!」
また睨み合う二人。
「梗は、静香ちゃんの事好きでもなんでもないだろ?じゃあ、俺の恋路に文句言うなよ」
「なんでそうなる!?」
「じゃあ好きなのか?」
「っ・・・」
苦い顔で言葉に詰まる梗月。
痺れを切らした涼月が逆に梗月の胸ぐらを掴んだ。
「なんで、そこで答えられないんだよ!お前の本心はどこにある!?」
「やめたまえ!」
二人に割って入った前澤副社長に冷静を取り戻した二人は離れると目を背けた。
「とにかく、俺は静香ちゃんをじい様の所に連れて行く。梗、邪魔すんなよ」
そう言って涼月は出て行った。
「梗月君…。これじゃ、前の時と一緒だよ…」
額に手を当てため息を吐く前澤副社長。
「…すいません、お騒がせしました。後で静香くんには謝っておきます。業務に戻ってください。」
「梗月君…大丈夫かね」
青い顔の梗月を心配して顔を覗き込むがかわされて、「大丈夫です」と一言言って社長室に戻っていった。
「なんでまたこんなことに…」
前澤副社長は頭を振り、社長室を出た。