W Love ダブルラブ~イケメン双子に翻弄されて~
目の前でパタンとドアを閉められ、むんずと肩を掴まれ方向転換させられた先に、色とりどりのドレスがハンガーに架けられ並んでいた。
女性二人は美容師兼スタイリストとアシスタントだそう。
そこからとっかえひっかえドレスを宛がわれ、それが決まるとドレッサーの前に座らせられメイクもされるがまま。
「目が赤いけど大丈夫?」
「あ、大丈夫です。目にゴミが入ったみたいで…」
目が赤いのを気づかれベタな言い訳でやり過ごす。
「目立たないようにちゃんとメイクするからね」
ありがとうとお礼を言いながら、なかなか話上手な美容師さんに乗せられいつの間にか自分も楽しんでいた。
「あの、やっぱりちょっと丈短くないですか?胸元も心許ないんですけど…」
「ぜーんぜん!そんな事ありませんよ!脚が細くて意外とバストもあってスラッとしてるからお似合いです!」
意外と、とはちょっと心外だけどもメイクが終わり全身を見た静香は急に恥ずかしくなってきた。
パールグレーの大きく開いたVネックの襟に膝上丈のフレアスカートのワンピース。
襟とスカートの裾からちらりと見えるレースが可愛い。
髪もアップにして襟足を少し残しカールされてる。
メイクもいつものナチュラルより濃いめで目がぱっちりしてローズピンクの唇が艶かしい。
いつもの自分じゃない姿に照れまくっていた。
「そろそろ時間だけどもういいかな?」
ノックと共に声を掛けられ、美容師さん達に背中を押され、おずおずとドアを開けた。
そこに立ってた涼月はいつもは横に軽く流している髪をオールバックに、ダークグレーのフォーマルスーツに身を包みいつにも増してかっこ良く見えて、言葉もなく見とれてしまった。
涼月も目を見開きあんぐりと口を開けて静香を見下ろしていた。
「どうですか?本郷様。素敵に仕上がったでしょう?」
「あ、ああ。驚いたよ。思った以上に綺麗だ」
美容師さんに声を掛けられ我に帰った涼月が目尻を下げて言う。
「そ、そんな…涼月さんも素敵です…」
余計に恥ずかしくなってうつむきモジモジしながら言った。
「さあ、最後の仕上げだ。おいで」
不意に手を取られ、リビングに導かれると、先ほどの外商さんの前には黒いケースが開かれ中にはきらびやかな宝石たちが並んでいた。
「わあ、綺麗」
思わず声を上げると、にっこり笑った涼月が静香を一歩下がって見た後、宝石たちを見下ろしなにやら思案顔。
うん、これにしようと言って手に取ったのは、華奢なチェーンにダイヤを中心に真珠が取り囲んだ花のような形のペンダント。それを静香の後ろに回り込み着けた。
「うん、似合う。それとお揃いのピアスも付けるといいよ。」
手渡されたお揃いの形の揺れるピアスを自分でつけて鏡を見る。
「かわいい…」
小さいながらも存在感のあるペンダントとピアスが揺れるたびキラキラしてとても気に入った。
後ろから鏡をのぞく涼月と目が合いにっこり笑った。
女性二人は美容師兼スタイリストとアシスタントだそう。
そこからとっかえひっかえドレスを宛がわれ、それが決まるとドレッサーの前に座らせられメイクもされるがまま。
「目が赤いけど大丈夫?」
「あ、大丈夫です。目にゴミが入ったみたいで…」
目が赤いのを気づかれベタな言い訳でやり過ごす。
「目立たないようにちゃんとメイクするからね」
ありがとうとお礼を言いながら、なかなか話上手な美容師さんに乗せられいつの間にか自分も楽しんでいた。
「あの、やっぱりちょっと丈短くないですか?胸元も心許ないんですけど…」
「ぜーんぜん!そんな事ありませんよ!脚が細くて意外とバストもあってスラッとしてるからお似合いです!」
意外と、とはちょっと心外だけどもメイクが終わり全身を見た静香は急に恥ずかしくなってきた。
パールグレーの大きく開いたVネックの襟に膝上丈のフレアスカートのワンピース。
襟とスカートの裾からちらりと見えるレースが可愛い。
髪もアップにして襟足を少し残しカールされてる。
メイクもいつものナチュラルより濃いめで目がぱっちりしてローズピンクの唇が艶かしい。
いつもの自分じゃない姿に照れまくっていた。
「そろそろ時間だけどもういいかな?」
ノックと共に声を掛けられ、美容師さん達に背中を押され、おずおずとドアを開けた。
そこに立ってた涼月はいつもは横に軽く流している髪をオールバックに、ダークグレーのフォーマルスーツに身を包みいつにも増してかっこ良く見えて、言葉もなく見とれてしまった。
涼月も目を見開きあんぐりと口を開けて静香を見下ろしていた。
「どうですか?本郷様。素敵に仕上がったでしょう?」
「あ、ああ。驚いたよ。思った以上に綺麗だ」
美容師さんに声を掛けられ我に帰った涼月が目尻を下げて言う。
「そ、そんな…涼月さんも素敵です…」
余計に恥ずかしくなってうつむきモジモジしながら言った。
「さあ、最後の仕上げだ。おいで」
不意に手を取られ、リビングに導かれると、先ほどの外商さんの前には黒いケースが開かれ中にはきらびやかな宝石たちが並んでいた。
「わあ、綺麗」
思わず声を上げると、にっこり笑った涼月が静香を一歩下がって見た後、宝石たちを見下ろしなにやら思案顔。
うん、これにしようと言って手に取ったのは、華奢なチェーンにダイヤを中心に真珠が取り囲んだ花のような形のペンダント。それを静香の後ろに回り込み着けた。
「うん、似合う。それとお揃いのピアスも付けるといいよ。」
手渡されたお揃いの形の揺れるピアスを自分でつけて鏡を見る。
「かわいい…」
小さいながらも存在感のあるペンダントとピアスが揺れるたびキラキラしてとても気に入った。
後ろから鏡をのぞく涼月と目が合いにっこり笑った。