身代わり令嬢に終わらない口づけを
「私は……」
「イエス、以外の返事は聞かない」
そう言って、もう一度レオンはローズに口づけた。先ほどの触れるだけのそれとは違い、いつまでも終わらない口づけにローズは身をよじる。
「ん……レオン様、も……」
逃げようとすると、体ごと抱きしめられてさらに深く求められる。
「だ、だめで……ん……レオン様、待って……」
「では、イエスと答えるか?」
「でも……」
「イエス以外は聞かないと言ったろう」
甘やかに唇を食んで、文句ごと、レオンはローズの吐息を飲み込んだ。どれほどに暴れても、レオンは抱きしめたローズを離さない。
(レオン様……)
次第にぼんやりと頭の中が霞がかって、ローズはレオンのことしか考えられなくなる。抗う体の力が抜けて、たくましいレオンの腕にくたりと体を預けた。もう、結婚を宣誓する神父の声も、二人に気づいた近くの使用人たちの驚いたような視線も、何もわからない。
感じるのは、レオンがローズを求める熱だけだ。
「イエス、以外の返事は聞かない」
そう言って、もう一度レオンはローズに口づけた。先ほどの触れるだけのそれとは違い、いつまでも終わらない口づけにローズは身をよじる。
「ん……レオン様、も……」
逃げようとすると、体ごと抱きしめられてさらに深く求められる。
「だ、だめで……ん……レオン様、待って……」
「では、イエスと答えるか?」
「でも……」
「イエス以外は聞かないと言ったろう」
甘やかに唇を食んで、文句ごと、レオンはローズの吐息を飲み込んだ。どれほどに暴れても、レオンは抱きしめたローズを離さない。
(レオン様……)
次第にぼんやりと頭の中が霞がかって、ローズはレオンのことしか考えられなくなる。抗う体の力が抜けて、たくましいレオンの腕にくたりと体を預けた。もう、結婚を宣誓する神父の声も、二人に気づいた近くの使用人たちの驚いたような視線も、何もわからない。
感じるのは、レオンがローズを求める熱だけだ。