甘い罠に囚われて
それは突然だった。

スポーツ紙を飾る【真剣交際】の文字。

KAKERUの写真と共に一面に載っていた。

そして、親密げに肩を寄せ合う相手はもちろん私ーーーではない。

今、売り出し中の若手女優が相手だ。

「へぇ…そうか。そうだったのか。」

涙も溢れなかった。だってそうでしょ?あの子、若くて美人だしそれに性格も良さそうじゃない。

全部、テレビや雑誌での情報だけど。

なんだ、舞台の稽古で忙しいだとか言いながらやることやってるんじゃない。

私の中で一つの思いがハッキリとした。

< 10 / 24 >

この作品をシェア

pagetop