甘い罠に囚われて
疲れのせいなのか同じ車内で騒ぐ女子高生達の甲高い声がやけに耳に付く。

「ーーーだからぁ、この前のは違うらしいよ。」

「どういうこと?」

「あの時出た記事は相手の事務所が出したフェイクらしい。」

「フェイク?なんで?」

「ああ、舞台の話題性?」

「そんなのいらないじゃん。KAKERUが出るってだけでめちゃ話題なのにね。」

「まぁ、業界あるあるってとこなんじゃない?それより今週発売のKAKERUのロングインタビュー読んだ?」

「読んだぁー。なにあれ、めちゃ、純愛じゃん。悔しいけどそういう事なら仕方ないかなぁって認めれるわ。」

「だよねぇ。一目惚れ?コンビニで財布無くて困ってるところを助けてもらったって。だけどもう会えなくてきっと、また会えたならそれは運命ーーー」

キャーキャーと女子高生達の終わらない話はさらに盛り上がる。

えっ…なに、それ。

コンビニでって……私?

そんな訳ないでしょ?

そんな訳ーーー

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