甘い罠に囚われて
狭いワンルームの中、私とKAKERUの唇を重ね合う音が響く。

角度を何度か変えられた後、するりと舌が侵入してきた。

「……ふっ」

息継ぎも上手く出来ないほど深く深く舌を絡め取られ酸素を求め離れようとするのにまた頭ごと抱きしめられさらに深く口付けられる。

「ん……っ」

恥ずかしい…声が漏れてしまう

そう思うと同時に漸く唇が解放された。

そして強く抱きしめられ………

ああ…、まただ。

結局、また私を抱き枕にしたままこの人は寝ちゃうのだろう。

やっぱりケジメつけなきゃ。

これではまた前みたいに戻るだけだ。

こんな関係……

「俺、あんたがいないと無理みたい。」

どうせ、抱き枕ってことでしょ?

「本当はいつだってあんたのこと抱いてしまいたかった。」

「えっ……」

「えって…なにそれ?俺も男だし当然でしょ?」

「だって……」

「ずっと我慢してた。関係を壊したくなかったから…余裕あるふりして思わせぶりな態度取ってた。」

嘘……

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