甘い罠に囚われて
KAKERUが言うには、初めての舞台で稽古がうまく行かず行き詰まってて少し自暴自棄になってたそんな時に私と出会い、穏やかな心を取り戻しもう一度、舞台に立ち向かう気持ちが持てたそうだ。

「すぐにでも抱いて全部俺のものにしたかったけど、ちゃんと自信をつけてからって思ったから…」

だから、キス止まり?

「それにあんた抱き心地よくてめちゃ、熟睡できるんだよなぁ。だから、つい甘えてた。あんたの気持ち、置き去りにしてた。ごめん。」

「そんな……」

だけどーー

「後、この前、週刊誌とか新聞に出たやつ、あれは全くの誤解。そもそもあの時、二人じゃないし。中にあいつが付き合ってるやつもいたんだ。ちょっと相手に嫉妬させたいとか訳わかんねぇこと言って俺を使いやがって。まぁ、話題作りにはなったけど俺は不本意だ。あのお陰で俺はあんたを永遠に失いかけた。」

ほんと?

あの若手女優の子とはなんでもなかったってこと?

信じてもいいの?

この手の温もりを受け取っても許されるってこと?

「誤解解けた?」

コツン…とおでこをくっつけてくるKAKERU。

恥ずかしくて目が合わせれない。

ただ一つ首を縦に振るのがやっとだ。

「はぁ…良かったぁ。ねぇ…俺のものにしていい?あんたの全部が欲しいんだ。」

返事をする前に口を塞がれた。

噛み付くようなキス。

いつだって余裕のあるKAKERUじゃなくてそれはまるで獣のようにーーー

私は激しくKAKERUに求められた。

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