甘い罠に囚われて
「……もう、私がアラサーだってこと分かってる?」
私を背中からぎゅっと抱きしめたまま眠るKAKERUにそっと言ってみる。
もう声が枯れしまうんじゃないかってくらいKAKERUに翻弄された私はついさっきまでの事を思い出しまた一人赤面する。
あんなにも切ない顔して私を欲してくれるなんて……
夢見たい……
背中から伝わる規則正しい寝息が私の心を解してくれる。
漸くあの蜘蛛の糸から解き放たれた気分だ。
いつしかその寝息に私のも重なり私は漸く眠りに落ちた。