行き着く先は・・・甘い貴方の檻の中?
その3日後の夜、triple birth unionの設立5周年記念パーティで再び事件は起こった。

突発的に受注したfinding southwest fantasiaが大ヒットし、TBUでは猫の手も借りたいほど忙しかった。

正直、パーティなんかしている暇もないくらいなのだが、

゛1年毎の設立記念パーティは節目としてきちんとやろう゛

と会社設立当初から、さくらは、拓海と桃子と話し合って決めていたのだ。

社員のモチベーションを上げることにも一役かっているから止めたくもない。

今回は、5年目の節目ということもあって、TBUだけでなく、コラボレートした南條ビバレッジの関連会社の上役にも招待状を渡していた。

「この度はお招きありがとうございます」

TBU社長の新山拓海、副社長の望月桃子が社を代表して招待客を出迎える。

専務のさくらは、西園寺コーポレーションの仕事で国外におり不在ということになっている。

パーティにはマスコミ関係者は招待してしない。

南條ビバレッジからは、副社長の南條悠紀斗、広報部長の南條波留斗、副部長の廣瀬千歳、そして何故か、千歳の妹の廣瀬美憂も招待されていた。

人選は悠紀斗。

南條ビバレッジ関連会社の選抜も、何故か悠紀斗が自ら行ったというから嫌な予感゛再び゛だ。

そしてその予感は、当たった。
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