行き着く先は･･･甘い貴方の檻の中？
「いつの間に私があなたのフィアンセになったのですか？先日、ハッキリとお断りしてご理解頂けたと思っておりましたが」

「まあ、波留斗さん。ごきげんよう」

見つめあって立ち尽くす四人の前に、スーツ姿の波留斗が口を挟んできた。

「とある方から波留斗さんの思い人とおぼしき女性の情報を頂いたの。お相手が私よりもふさわしいと感じられたら身を引こうと思っておりましたが、この方々では私の相手にもなりません」

どこからそんな自信が来るのかわからない桃子と美憂、千歳は相変わらず口を開けたまま呆気に取られていた。

「望月副社長も美憂も私の想い人ではありませんが、大切な方々であることにはかわりありません。侮辱したことを謝って下さい」

「あら、そうでしたの？変ねえ・・・彼は確かにこの方々の名前を挙げていたのに・・・」

首を傾げる望美は全く反省の色が見えないばかりか謝る気配もない。

苛立った波留斗が更に声を荒げようとした時だった。

「みんな勢揃いしてどうしたの？」

三揃えの濃紺のメンズブランドスーツに身を包んだmirayと、イケメン社長の拓海が肩を並べて5人の前に現れた・・・。

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