行き着く先は・・・甘い貴方の檻の中?
「miray、その格好・・・」
「ああ、男だと思われてる方がやり易いって気づいたからかなー」
桃子の囁きに、フフっと笑うメンズ仕様のmiray。
その姿は、長年親友をつとめる桃子のハートもぶち抜くくらいカッコいい。
「それにしても、あんなに私と美憂さんに牽制しかけてきたのに、なんであっさり引き下がったのかな?」
望美に波留斗が囁いた゛私の大切な人、たち、です゛の、くだりが聞こえなかった桃子には、急に望美が態度を変えたことが府に落ちないようだった。
「北王路さんは゛イケメン好き゛以上に゛BL好き゛なんだよ」
あちこちに情報網を持つ拓海にかかれば、北王路望美の個人情報なんて筒抜けだった。
mirayであるさくらに、メンズスーツを着用させたのも拓海の発案だった。
さくらに隠し事をしたくない波留斗は、先日からの一連の流れをさくらに話していた。
北王路望美とのお見合いに悠紀斗が絡んでいることは疑いようもなく、今回のTBU五周年パーティにも悠紀斗が何かを仕掛けてくると容易に考え付く。
そこでさくらは、女性に関しては百戦錬磨の拓海に相談をした。
素早く望美の情報を集めた拓海は、望美の趣味であるBL好きを知った。
゛BL゛しかも゛イケメン限定゛の推しを尊ぶ姿勢。
その業界では、望美はちょっとした有名人。
目の前で愛を語られればあっさり引き下がることは目に見えて明らかで、実際そうなった。
「すごいな、拓海は」
「ちなみに俺は男もいけるけど?」
波留斗の肩を抱き寄せ首筋に顔を埋めようとする拓海を、波留斗がやんわりと払いのける。
「よせよ、もう、北王路はいないだろ」
「恥ずかしがりやだな。波留斗は」
ラグビー選手のように腕と肘で首を羽交い締めにする拓海。
気がつくと、じゃれ合う二人とさくらの前に、悠紀斗が立っていた。
「ああ、男だと思われてる方がやり易いって気づいたからかなー」
桃子の囁きに、フフっと笑うメンズ仕様のmiray。
その姿は、長年親友をつとめる桃子のハートもぶち抜くくらいカッコいい。
「それにしても、あんなに私と美憂さんに牽制しかけてきたのに、なんであっさり引き下がったのかな?」
望美に波留斗が囁いた゛私の大切な人、たち、です゛の、くだりが聞こえなかった桃子には、急に望美が態度を変えたことが府に落ちないようだった。
「北王路さんは゛イケメン好き゛以上に゛BL好き゛なんだよ」
あちこちに情報網を持つ拓海にかかれば、北王路望美の個人情報なんて筒抜けだった。
mirayであるさくらに、メンズスーツを着用させたのも拓海の発案だった。
さくらに隠し事をしたくない波留斗は、先日からの一連の流れをさくらに話していた。
北王路望美とのお見合いに悠紀斗が絡んでいることは疑いようもなく、今回のTBU五周年パーティにも悠紀斗が何かを仕掛けてくると容易に考え付く。
そこでさくらは、女性に関しては百戦錬磨の拓海に相談をした。
素早く望美の情報を集めた拓海は、望美の趣味であるBL好きを知った。
゛BL゛しかも゛イケメン限定゛の推しを尊ぶ姿勢。
その業界では、望美はちょっとした有名人。
目の前で愛を語られればあっさり引き下がることは目に見えて明らかで、実際そうなった。
「すごいな、拓海は」
「ちなみに俺は男もいけるけど?」
波留斗の肩を抱き寄せ首筋に顔を埋めようとする拓海を、波留斗がやんわりと払いのける。
「よせよ、もう、北王路はいないだろ」
「恥ずかしがりやだな。波留斗は」
ラグビー選手のように腕と肘で首を羽交い締めにする拓海。
気がつくと、じゃれ合う二人とさくらの前に、悠紀斗が立っていた。