運命だけを信じてる
気まずい雰囲気になるかと身構えたが、空腹には勝てずにビビンバを頬張る。
「前山さんは入社当時から管理課なのですか?」
「……入社2年目までは営業部局で、それからは管理課です」
「そうなのですね。僕が配属された場所が管理課で良かったです」
「……」
「それじゃぁ僕の言ったこと、忘れないでくださいね。僕は貴方に惹かれている」
慣れない甘い言葉は、半信半疑だ。本当に?彼は私を?何故?どうして?
「今日はありがとうございます。おやすみなさい」
え?
彼の器は既に空になっていて、伝票の上に1万円札が乗せられた。
呆気にとられている間に止める暇もなく席を立ってしまった。
ま、待ってよ!