運命だけを信じてる

隣りに感じる体温。
手を伸ばせばその温度を直に感じられる距離。そして今なら、受け入れてもらえる。

やっと、受け入れてもらえるけれどーー




「俺をフッたこと、後悔しない?」


やんわりとした物言いで、星崎課長は問う。

そこには責めるような響きはない。


「…しません」


「俺は、後悔してるよ。君が俺を好きな時に、告白できなかったこと。巻き戻せるなら、時間を戻したい」


「ありがとうございます。そんな風に言ってもらえて、嬉しいです」


「…負け惜しみで聞くけど、小牧のどこがいいの?」


「え?」


待って。
小牧さんの名前を出してないよね??


「前山のことはよく見てきたから、分かるよ」


固まった私を見て課長はほんの少し笑う。

私はそんなに分かりやすいの?

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