運命だけを信じてる

仕事の話は1日に何度もするけれど、クリスマスの話を聞けるタイミングはなかった。


その内にクリスマスの1週間前となってしまった。


気を遣って逢瀬先輩は3名で予約をしてくれたらしいが、無駄になりそうだ。お店側にも迷惑になるし、早めに人数を変更しないと。



どうせ…小牧さんとクリスマスを一緒に過ごせるわけがない。



悲しい気持ちでメールチェックをしていると、営業部署から打ち合わせをしたいという旨の連絡が届いた。

候補日が記載してあり、あろうことか今月の24日か25日の18時からとのことだ。


日中は外出していることの多い営業マンだから、定時後の打ち合わせは仕方ないとしても、候補日が…。


そっと小牧さんを見る。
彼はまだメールには気付いていないようだ。


元々小牧さんと進めていた案件だから、彼も出席した方が良いとは思うけど…ええい、聞いてみよう。

これも仕事の一環だと、割り切って。



「小牧さん。角田さんからメールが届いているのですが、」


「あ、はい」


手元の書類からパソコンに視線を上げた小牧さんはマウスを操作する。


「24日か25日の定時後の打ち合わせを希望されているそうで、小牧さんの予定はどうですか?」


「……」


「日程も日程ですし、私ひとりでも大丈夫です。後で内容を共有すれば問題ないです」


「前山さんの予定はどうですか」


質問を質問で返されました!


私は…24日は逢瀬先輩との約束があるから、できれば25日が…


「私は…25日の方が都合がいいです」


「僕はどちらの日でもいいですよ。前山さんに合わせます。特別予定もないので」


い、今、なんとおっしゃいました?

クリスマスもイブも予定がないと、受け取ってもいいの??


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