運命だけを信じてる
25日に2人で参加する旨の返信を打ちながら、電卓を叩く小牧さんを盗み見る。
本当に予定ないの?
社会人だから仕事を優先する…とかではないでしょうか。
答えは出ないと分かっているのに、自問自答するしかない。
残念ながら逢瀬先輩は席を外していて、助け舟は期待できない。
「小牧!悪いが第1会議室にこの資料、届けてもらえるか?」
携帯電話を片手に星崎課長が小牧さんを呼ぶ。
どうやら会議前に電話が入ってしまったらしい。
すぐに資料を受け取り、会議室に向かう小牧さんを見てーー私もゆっくり立ち上がった。
聞くなら、今しかないのかも。
第1会議室のある3階の廊下で、彼を待つことにした。
業務中だから、手短に終わらせるので…許してください。星崎課長に心の中で謝りながら、会議室から小牧さんが出てくるのを待ち伏せした。