運命だけを信じてる

ハンバーグからは肉汁が溢れる。
今までで一番、上手く作れた気がする…。

「美味しいじゃない。…まぁ大切なことは、あなたが負けそうになった時とか、苦しい時に彼が何をしてくれるかってことよ。そこで協力しない男は、ダメよ」


2人で席に着き、少し遅い昼食をとる。


母の懸念については問題ないだろう。小牧さんはきっと私の世話を焼いてくれる。



「そういうことだから、クリスマスに料理を手伝ってくれる?」


「いいけど。仕事終わってから作るの?」


「先輩がね、お休みくれたの」


「そう。なら朝から仕込みをしましょう」


「ありがとう!」


逢瀬先輩は小牧さんがまだ一日も有給消化をしていないことに気付いてクリスマスに無理矢理、お休みを申請させた。そして後輩が気兼ねなく休めるように何故か指導係も有給消化しろと指示してきた。

さすがに年末近くに2人も休んだら…と言ってみたけれど、「なんかあったら俺がフォローしておく」と返された。管理課の仕事を全て把握している逢瀬先輩が言うと、建前でなくただの事実だ。

もう返す言葉もありませんでした。
素直に逢瀬先輩の優しさと、気遣いに感謝して、
私たちはクリスマスに仲良くお休みをとることにしたのですがーー


小牧さんは既に日中に予定を入れてしまったとのことで、デートはないようです…。

クリスマスイブに入れる予定って??なに?誰と??

質問攻めにしたいところだったけれど、料理のこともあるし物分かり良く頷いたんだ。

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