運命だけを信じてる
けれど彼の方が大人だった。
「最近、魚食べてないんで魚料理をリクエストしても良いですか?」
「魚?もちろんです」
歓迎会の幹事を任されているけれど、どこのお店を選ぶかで結構気を遣う。だからこうして食べたいものを要望してくれた方が幹事としては楽なのだ。
それを分かって具体的な要望を言ってくれたの?
「小牧くんはお酒よく飲むの?」
小牧さんの斜め前の席でデスクに突っ伏していた逢瀬先輩がそのままの状態で唸るように声を出した。
「飲むことは好きです」
「よし、じゃぁまた誘うわ」
「ありがとうございます」
「逢瀬先輩は飲みすぎないでくださいよ!」
「うっせ。だから静かにしてくれよ…」
「2人はよく飲みに行けれるのですか?」
小牧さんの質問に、「おうよ」と逢瀬先輩がまた唸る。