運命だけを信じてる

そして金曜日。
管理課全員が定時に上がり、小牧さんの歓迎会に参加した。


星崎課長は飲み会の席には仕事話を持ち込まない主義で、終始楽しい会話が繰り広げられる。



「逢瀬くん、新しい彼女はどうなの??」


「上手くいってますよ。めちゃくちゃ手料理が上手くて」


「ノロケはいらないなぁ。星崎課長は?まだ秘書課の飛鳥ちゃんに追いかけられてるの?」


管理課の在籍年数が最も長い杉山さんが興味津々で尋ねる。

杉山さんはお子さんが2人いるお母さんでもある。
星崎課長に小言を言えるのは杉山さんくらいである。それだけ星崎課長も杉山さんには一目置いているということだ。


「俺も見ました!昨日、デートに誘われてましたよね?」


逢瀬先輩の言葉に、箸を止めた。


星崎課長が秘書課の飛鳥さんに好意を寄せられていることは社内で知らない者はいない。それだけ飛鳥さんのアプローチは大胆で、私も抱き着いているシーンを目撃したことがある。

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