運命だけを信じてる
「課長も大変だね。相手が社長の娘となれば」
と、主に総務を担当する平井さんが同情する。
「でも結婚すればうちの会社の社長になれますよ?」
大雑把なように見えて綺麗に焼き魚を食べ終えた逢瀬先輩は言う。
「課長にとって美味しい話ですよ」
「まぁな…」
曖昧に笑う星崎課長の反応が気になって仕方がない。
もしやまんざらでもない?
そりゃぁ相手は社長令嬢で、美しくて、一流大学にも出ている。
良い奥さんになれるかは分からないが、女性としての魅力に溢れている。一生かかっても私が並ぶことができないほどに。
「小牧くんから見ても彼女は魅力じゃない?」
突然話を振られた小牧さんも星崎課長と似たような反応を示した。
やっぱり男の人って美人には弱いんだよね。