運命だけを信じてる

女としては悔しい。
そんな私の想いを代弁するかのように、逢瀬先輩は言ってくれた。


「まぁいくら可愛くても、美人でも、所詮顔だけなら意味ないっすよね。そりゃぁ第一印象は良くても、長く一緖にいることを考えたら顔より大事な要素ってたくさんありますもんね」


「よく言った!逢瀬くん!」


杉山さんが拍手を送る。

それに習い、私も軽く手を叩く。


やっぱり良い男だよ、逢瀬先輩は。

おかげで美味しいお酒が飲めます。



その後も杉山さんはみんなの恋愛話を聞き出していたけれど、女性には一切その手の話を振らない人だって分かっているから、安心して会話に参加できた。



「小牧くんは?そんなに美形なら、両手に花でしょう?」


「そう見えます?残念ながら社会人になってからは何もなくて」


「嘘だ〜信じられないわよ」


杉山さんの言葉に頷く。

世の中の有能な女性たちが、小牧さんを放っておくはずがないよね。

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