運命だけを信じてる
逢瀬先輩が集めてくれた会費を持って会計に向かう。
「はい、お釣り200円ね」
「ご馳走様でした」
たまにはお酒で気分転換もいいな。
凝り固まっていた肩が自然とほぐされた気がする。
「前山さん」
「小牧さん。みんなは外で待ってますよ。行きましょう」
「今日は幹事お疲れ様でした。ありがとうございます」
逢瀬先輩にたくさんお酒を勧められていたはずなのに、顔色が変わらない。ああ、でも目は少し赤いかな。
「小牧さん、私、この間、あなたに酷いことを言ってしまって…」
ずっと謝りたかった。
明日から会社に来なくていいよ。なんて。
そんなことを言える身分じゃないのに。
本当に小牧さんが翌朝から出社拒否していたら、私はどうしていたのだろう。