運命だけを信じてる

「なにも?」


「今までなにかに熱中したことがなくて。それはモノやヒトに対しても同じでした。割と裕福な家でなんでも手に入ってきたせいか、なににも執着しない性格のようです」


海老フライにかじりつく小牧さんを見つめる。


「なににも…」


「じゃぁなんで私に?って顔をしてますね」


「そんなことないよ!」


「あなたは僕にとって特別なんです。初めて欲しいと思った女性なので」


一瞬にしてご飯の味が分からなくなった。

今時の子って、平気で照れくさいことを言えるものなの?ジェネレーションギャップ??


分からない。
私は小牧 真矢さんのことをなにも分からない。
だから今日は知るために来たんだ。



「どうして私なの?」



最後の海老フライを食べ終え、最初から気になっていたことを聞いた。

< 51 / 260 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop