運命だけを信じてる
「今の金髪のお兄さん、すごくイケメンじゃなかった?」
「絶対、モデルだよ」
「見た?すごいタイプなんだけど」
「見たよ!金髪、似合い過ぎじゃん」
通行人の会話が自然と耳に入る。
小牧さんの外見が素敵なことくらい、誰もが知っている。だからこそ彼の内面を知って、知った上できちんとお断りをしなければ、小牧さんに失礼だ。
真っ直ぐに私と向き合ってくれた彼には、精一杯の誠意でお返ししたい。
「あの、小牧さん。信号が青に…」
「ああ、渡りましょう」
そっと小牧さんは右手を差し出してくれた。
「僕はあなたを好きなままで居ても、許されますか?」
なんで。
そんなこと聞くのだろう。
返事の代わりにそっと手を重ねた。
彼の熱を直に感じ、心臓の鼓動が高鳴った。