神志名社長と同居生活はじめました
「前も言ったじゃん。掛けてない方が可愛いって」
社長もしっかり覚えているご様子。
でも、今そんなこ言われると思っていなかったから、分かりやすく動揺してしまう。
「な、何言ってるんですか、もう!」
「あ、眼鏡を掛けている女性を否定する意図はないよ。寧ろ、眼鏡美人にはだいぶそそられるね。
でも、雅は掛けてない方が似合うと思う。コンタクトにすれば?」
「変なこと言ってないで、眼鏡返してください!」
そう言って社長に向かって右手を伸ばすも……
「駄目。これは今日一日、俺が回収する」
社長は私の眼鏡を自分の上着の胸ポケットに入れてしまう。
「えぇ⁉︎」
「掛けてなくても見えるんでしょ?」
「見えないことはないですが、視力が低いことには変わりないので、眼鏡がないと不安です」
「じゃあ、今日は一日、俺がずっと手を繋いでいてあげる」
え? という私の言葉をかき消すように、彼は再び車を発進させる。気付いたら青信号になっていた。
一日手を繋いで……? きっと冗談だよね?
でも、遊園地で一日社長と手を繋いで過ごせたら……とても幸せだろうなあ。
社長もしっかり覚えているご様子。
でも、今そんなこ言われると思っていなかったから、分かりやすく動揺してしまう。
「な、何言ってるんですか、もう!」
「あ、眼鏡を掛けている女性を否定する意図はないよ。寧ろ、眼鏡美人にはだいぶそそられるね。
でも、雅は掛けてない方が似合うと思う。コンタクトにすれば?」
「変なこと言ってないで、眼鏡返してください!」
そう言って社長に向かって右手を伸ばすも……
「駄目。これは今日一日、俺が回収する」
社長は私の眼鏡を自分の上着の胸ポケットに入れてしまう。
「えぇ⁉︎」
「掛けてなくても見えるんでしょ?」
「見えないことはないですが、視力が低いことには変わりないので、眼鏡がないと不安です」
「じゃあ、今日は一日、俺がずっと手を繋いでいてあげる」
え? という私の言葉をかき消すように、彼は再び車を発進させる。気付いたら青信号になっていた。
一日手を繋いで……? きっと冗談だよね?
でも、遊園地で一日社長と手を繋いで過ごせたら……とても幸せだろうなあ。