神志名社長と同居生活はじめました
そう言えば、今夜、社長が何時に帰ってくるのか聞くのを忘れてしまった。
一応メッセージを送ってみるけれど、返信はない。
既読にはなっているけれど、忙しい人だし返事がないのは仕方ないだろう。
……中城さんの言葉を、気にすることもない。何かの間違いに決まってるんだから。
そんなことを考えていると、突然、玄関のチャイムが鳴った。
……誰?
社長ならインターホンなんて鳴らさないだろうし、宅配便?
「はい」
ガチャッと玄関の扉を開けると……そこにいたのはなんと、尚だった。