砂時計が止まる日
蓮side
今日もいつも通りの時間に校門をくぐった。
一昨日はいた新垣の姿が昨日今日と見えない。
「荒木!」
僕は1人とぼとぼと歩く荒木の背中に声をかけた。
「あぁ、白川君。」
彼女の顔はいつもより少し青白い。
「どうしたの、そんな白くなって。」
「あのね、一昨日由羅が倒れたの。
火曜日も休んでたのに無理して学校来てバイト先で倒れたみたい。
昨日、目は覚めたんだけどちょっと辛そうで。」
その声は僕が聞いたことがないほど暗く、彼女が過保護だったことを思い出す。
「なんで、そんなに落ち込んでるのさ、大丈夫だって。」
「イヤな、予感がするの。」
彼女の唸るような声に僕の背中に悪寒が走る。
幼馴染みの“イヤな予感”だなんてとても信じたくない。
「今日、僕もお見舞いに行っていいかな?」
僕は無意識にそう言っていた。
彼女の顔を一目みたかったんだ。