砂時計が止まる日
蓮side
「その子は私にこの砂時計をくれたの。
“僕たちが頑張れるのは45分ってお父さんが言ってた。
この時計は45分を教えてくれる。
だから、頑張ろうって時はこの砂時計をひっくり返せば頑張れるから。”
って。」
そう言って彼女は砂時計をひっくり返した。
その底面に見えたのは刻まれたハスの花。
「それ...」
僕はそのハスの花に見覚えがある、いや見覚えしかない。
「その子は私に言ったの。
強く生きて。
大丈夫だよ、隣にいないけど、僕の代わりにこの砂時計が支える。
「もし、ダメになったら僕が迎えに行くから。」」
それはいつかの僕の言葉。
新垣の目が大きく開かれた。
「白川君...なの?」
凄く凄く小さな声だった。
でも、それは僕の耳に届くには十分だった。
僕は首を縦に振った。