砂時計が止まる日


あの女の子のことは覚えていた。

大叔父の病院を訪れた時に偶然出会った1人の少女。



話したのはほんの数分のことなのに、僕がその少女に心を捕らわれた。



何日も通って話をした。



彼女は僕の話を真剣に聞いてくれて、その驚いた表情の1つ1つが愛おしくて...



僕はその子のトリコになっていた。

今思えば初恋だったのかもしれない。



でも、あの子にはしばらくすると会えなくなってしまった。



それからもう10年以上。

心のどこかにいつもあの子がいて、ずっと他の誰かを想う事はしてなかった。



でも新垣に出会ってその今までは変わっていった。



まさか、目の前にいる新垣があの時の子だなんて、疑ってもみなかった。



何年越しに出会っても僕は彼女は惹かれる。

どれだけ成長しても、結局は僕は僕のままだったみたいだ。

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