君のところまで走ってみせる


「おはよー、美月ちゃん」

「おはよぉー。あ、高木くん!図書委員のさ、
浜崎くんって…」

「あ、おはよう、夏目くん。」

「おー…」

「ねぇ、浜崎くんって知ってる?美月ちゃんが今会いに行ってたけど。」

「は!?」

「ふふふっ」

「あのー」

1年…2組だよね…ここ…だよね?

「あっ!!中坂美月さん、ですか!!」

え??知ってる!?なんで!?
浜崎くんの友だち…とか?

「そう…です」

「なにか用事ですか?」

「えーと、浜崎くんいる?」

「いますよ!!浜崎ー!中坂先輩がお呼びだよー」

あ。浜崎くん本読んでる。浜崎くんらしいなぁ。

「どうしたんですか?」

「あっ、ごめん!昨日はありがとう!!」

「えっ?あ、はい…」

「ちゃんと来てた!昨日遅かったし、1人で帰ってて何かあったかと…」

「…ありがとうございます。大丈夫ですよ。」

「じゃあ、またね!」



「ねぇ!美月ちゃん!!!」

「何!?どうしたの??」

「浜崎くんって誰!」

「後輩…だよ?」

「朝すごく夏目くん妬いてた!!ねぇ、後輩だよね後輩なんだよね」

「うん。そうだよ。」

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