耽溺愛ークールな准教授に拾われましたー

「冷める前にいただきましょう。」

「う、うん!いただきます!!」

美寧はスプーンを掴むと、目の前のオムレツを目で捉える。そして意を決して左の端にスプーンを差し込んだ。

少しだけスプーンに力を入れると表面の玉子がプチっと切れ、湯気と共に半熟のとろとろ玉子が出てくる。その下にはケチャップライスが綺麗にくるりと包まれているのだ。ほんのりバターの香りのするそのケッチャップライスは、チキンではなくウィンナーが入っているのが怜流だった。

スプーンの上にこぼれんばかりに乗せたオムライスをパクリと口に入れる。ふわふわの触感と甘みや酸味が口いっぱいに広がって、美寧は何とも言えない幸せな気持ちでいっぱいになった。

「んんん~~んっ、おいしいっ!!」

口いっぱいにあったオムライスを飲みこむと、美寧は満面の笑みでそう言った。

目の前の大好物に気を取られている美寧には、自分のことを蕩けそうなほど愛おしげに見つめている怜には、まったく気付いていない。
小首を傾げ、サラサラの前髪を斜めに垂らしたまましばらくの間怜は、自分の分を食べることなく美寧の食べる姿を満足げに見ていた。

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