耽溺愛ークールな准教授に拾われましたー
それからすぐに運ばれてきた紅茶とスイーツに舌鼓を打つ。
「んん~っ!このアイス、紅茶の香りがすごいですっ!甘さ控えめだし上に掛かったナッツの触感が楽しくて、いくらでも食べられそうですよ。」
丸い瞳をキラキラと輝かせ、頬を片手で押さえながら感激の声を上げる美寧。
「こっちのマフィンも美味しいわよ。一口どうぞ。」
「わぁっ!ありがとうございます!」
ちぎって渡されたマフィンを「いただきます!」と頬張った。
一口大より大きいそれを全部口に入れたので、「美味しい!」と言いたいのに口を開けず、代わりに必死で頭を上下に振った。
「ふふふふっ、可愛いわね。これはフジ君が餌付けに夢中になるのも分かるわ。」
“餌付け”という辛辣なワードなのに、全然嫌な気持ちにならない。それを発した当人の表情と口調がとても優しげなせいだろう。
「それで?フジ君との暮らしはどう?彼は優しい?」
「はい。れいちゃんはとても優しいです。」
「良かった。何か困ったこととかはないかしら?何か有れば相談に乗るわよ。若い女の子なんだから、男性に相談できないこともあると思うし。」
ユズキの質問に、美寧は少し考える。そして自分の中にある一つの疑問を口に出した。
「……先生?」
「なに?」
「恋人になる練習って、キス以外に何をしたらいいんでしょうか……」
「えっ、何?恋人になる…」
「練習です。」
思いも寄らぬ美寧の質問に、ユズキは目を白黒させる。