耽溺愛ークールな准教授に拾われましたー
(うわぁ…!ユズキ先生は驚いた顔もとっても綺麗。)
美寧がそんなことを考えながらユズキを眺めていると、何とも言えない苦虫を噛んだような顔をした彼女が口を開いた。
「美寧ちゃん…」
「はい。なんでしょう、ユズキ先生。」
「一応聞くけど、その練習相手はフジ君?」
「はい、そうですよ?」
「…………」
ユズキは軽く目をつむって俯くと、「は~~~っ」と長い息をついた後、小さく「なにやってんのよ、あいつは……」と呟いた。
その台詞をよく聞き取れず、美寧はきょとんとする。
ユズキは手元の紅茶に口を付け、敢えてそれをゆっくりと味わうように飲みこんだ。
「美寧ちゃんとフジ君はどこまで進んでるの?」
「どこまで……?」
尋ねられた意味が分からずに首を傾げる美寧に、ユズキは冷静な顔で
「男女関係のこと。キスとかセックスとか。」
「セッ!!むぐっ、ごっ……ごほごほごほごほっ、」
ちょうど飲んでいた紅茶が喉に詰まって激しく咽た。つま先から頭のてっぺんまでがみるみる赤くなっていく。
こんな昼日中の可愛らしいカフェで、まさかそんな単語を耳にすると思わなかった美寧は、動揺全開で慌てふためいているし、なにより咽て咳き込んでいるから苦しさで息をするのがやっとだ。
向かいから「大丈夫?」と差し出されたお冷を何とか飲みこんだが、なかなか治まらない。